ドイツ戦の講評のようなもの


縦に長くなってるから一番上に置いておきます。
まぁ、例によってここだけ以下略形式ですが。
とりあえずテレ朝が生中継しないことは知ってたんだけど、大失態をしてしまってね。
前半が終わってCMに入ったからいつもの癖でチャンネルを変えたら…他局で試合の結果を…。


後半は見る気が失せました。前半は楽しかっただけに。




思いのほか善戦してくれちゃいました。嬉しい限り。


前半と後半でまるで試合模様が違った。


まずは前半。
当然のように圧倒的にドイツのポゼッション。日本としてはカウンターを狙う形。
とはいっても、日本はいつもよりもラインの高さを意識していた。


スコットランド戦(ブルガリア戦かも)のようにラインを非常に高く保っていたわけではない。
今回は中盤との距離に非常に意識を使っている感があった。
その甲斐もあって、いつもの持たれるとラインだけズルズルと下がってバイタルエリアを使われるということが無かった。
ドイツに全く楔のボールを入れさせなかったのは、国内最終合宿からの成果だろう。


正攻法で前線にボールが入らないと見るや、ドイツはサイドを基点に展開。主に左サイド。
が、日本の右サイドの加地の守備はやっぱり一級品だった。相手の左サイドの攻撃をことごとく防ぐ。


日本もボールを奪ったら速攻を試みるも、川口のフィードは全て跳ね返され、グラウンダーも中々繋がらない。
今日は珍しくフォワードの足元に収まることが多かったけど、フォワードも高い位置を取れずに攻撃には至らない。


そんな感じで膠着状態*1が続く。
ここで日本が試合開始から続けていた高い位置での組織的なプレスが功を奏す。
中村が中盤でボールを奪って、中田・柳沢の2人で一気に前線へ。エリア内フリーで中田が打つもゴールならず。


でも、このシーンで今日の日本代表がやりたいことが見えた気がしたよね。
「ああ、日本はこういう攻め方も出来るのか…」と今さらながらに思わされました。


その後も前半はドイツのサイド攻撃→無難に守る→奪ったら速い攻撃の繰り返し。
圧倒的にボールを持っていたのはドイツでも、決定機は日本の方が多かったか。


そして後半。
非常にいい守備を見せていた加地が負傷交代してそろそろサイドを支配されて終わるかなぁ、と思っていた。
が、駒野が高い位置を維持し、相手の左サイドを押し込むことによって攻撃を封じる。


サイド攻撃が減ったドイツは中央から攻めようとするも、先述の日本の丁寧なラインの前にパスミス多発。
それを奪った日本が少ない手数と人数でカウンター、ダイレクトなサッカーを展開。
もしくは、中盤でグルグルと回してサイドにワイドな展開をするという非常に緩急のついた形。


「ああ、いつもは緩急の「緩」の部分しか使えていなかった日本はこんな攻撃もできr(ry


そんなこんなで狙い通りに2得点。1点目は「急」、2点目は「緩」。
ここでまた流れが変わった。


日本に守りの意識が出たのか、全体的に引き気味になってカウンターの回数も減ってくる。
戦術としては当然なんだけれども、如何せん今の日本には今野のような守備専門の選手がいない。


そんな状況でセットプレーから2失点。
これについては後述する。


最後はお互いに勝ちに行き、攻守が激しく入れ替わる展開で、見ている方としては面白かった。


試合詳細は見る気が失せて端折ったけど、*2この試合でいくつかキーワードがあるね。


・カウンター
・ダイレクト
・前線のプレス
・セットプレーの守備


とまぁ元々言われていたことだけれども。
日本がコンフェデレーションズカップで見せた前線からの組織的な守備とダイレクトサッカー。
これは世界にも通用するということを十分に証明した。でもまぁ、コンフェデ以降は鳴りを潜めていた感じがあった。


今日の試合で局地的にだけどやってくれちゃったわけだけど、やっぱり通用するね。
特にダイレクトでのパス回しは相手の守備陣をかく乱して、最終的にラインの裏を取れるから効果絶大。


そして試合前に中村も挙げていた新たなキーワードがカウンター。
日本はポゼッションサッカーができるけど、リズムを変えることが苦手で決定機を作れないことが多い。
そして先述のダイレクトサッカーを含め、速い攻撃はできる。


そうするとカウンターサッカーを試みるのも当然。
今日はうまい具合にハマっていましたねぇ。特に2人、3人での攻撃が多数見られた。
相手のラインが整う前に中田・中村あたりが素早いパスを出して、高原・柳沢が裏を取る。


まさに1点目はその形。
直前だけど、これは武器になるんじゃないかな。


まぁ、それに加えて先述の緩急を付けた攻撃も同時にやってくれたわけだけれども。
ポゼッションから素早い攻撃への切り替えができない、という課題に対して2通りのアプローチを見せてくれた。
これは非常に大きな収穫だと思う。もっと早くやってくれれば(;´ー`)



課題はやっぱりセットプレーの守備。
1点目は宮本が競り負けたもの。2点目は駒野が振り切られかけて福西と被って前に入られたもの。
こればっかりは…不用意な位置でフリーキックを与えないとしか…。


コーナーキックは無難に対応できていたのに、エリアちょい後ろの位置からのセットプレーに弱いのが気になる。
いわゆるアーリークロスと呼ばれる位置のところだけれども、あそこからの失点が多すぎる。
確かに、自陣ゴールに向かって走りながら、かつ相手を見ながら守備をするのは難しい。


でも1点目の宮本は無いよなぁ。
ドイツの中では大きいとはいえないクローゼにユニフォームを引っ張られてたとはいえ、あそこまで完敗するようじゃ…。
彼のラインコントロールと統率とカバーリングは日本でトップクラスなのに、身体能力の弱さが…。


オーストラリアのヒディング監督が日本の2失点目を見るやいなや帰った、というのが非常に気になります。


まぁ、今後に希望が持てる試合内容だったことは強調しておきます。



しかしテレビ朝日のサッカー放送はやっぱりクオリティ高いよね。
何あの試合前のお祭り騒ぎ。角澤*3はまた酷かったしさ。せめて日本人ぐらいは間違えるなよ。
なんで前線で中澤がボールをキープするんだよ。中村だろ。


角澤「日本の14番…………」
松木「サントスですね」


背番号で判断するなら背番号ぐらい覚えろよ。

*1:ドイツが攻め続けるも決定的には至らず、ってことで互角という意味ではない

*2:5月31日23時45分:細かいところを書き加えました

*3:実況